視察先はどこも暖かく長野に帰ってきた時は空気がひんやりしていて
あー長野に帰ってきたなあと感じました。
大阪から東京に移動する際に新幹線の中から富士山がよく見えました。
視察の3日目は文京区
文京区教育センターに伺いました。
本日のテーマは
「不登校児童・生徒への支援の取り組み状況とメタバースの活用について」
会場の文京区教育センターは、
平成27年に教育センターと福祉センターの機能を合わせて
福祉と教育の連携を強化する目的で建てられた。
週末等に子どもたちを対象に科学実験やプログラミング教室、
ふれあい教室(教育支援センター)、児童発達支援センター、
総合相談室(発達、教育、幼稚園保育園との連携など)
b-lab(中高生の放課後の居場所)の機能がある。
区内にある東京大学、お茶の水女子大学、順天堂大学などと連携もしている。
不登校児童・生徒への支援として切れ目のないサービスを目指して様々に行っている。
・スクールカウンセラー事業
区内の全区立小20校、中学校10校に週3日配置している。
・スクールソーシャルワーカー事業
区内の小学校10校、中学校10校に週1日配置している。
・ふれあい教室事業
教育センターにあり、おもに不登校状態にある小学校3年から中学3年までの
子どもたちが通ってきている。現在40人登録し、20人程度毎日通ってきている。
午前中が少なく、午後から30人くらい来ることもある。
教室形式のレイアウトの部屋と本を読んだり工作をしたりもできるスペースを
設けた部屋もつくりこどもたちの過ごしやすい空間づくりを心掛けている。
民間のフリースクールに委託して職業体験や授業も行っている。
教員免許を持った専門指導員6人、ふれあい心理カウンセラー3人週4日
スクールカウンセラー2人週2日、実習生(大学生、大学院生)26人週1日
を配置している。
・学びの居場所架け橋計画
校内に居場所を作り対応指導員を小学校5校、中学校5校に配置している。
・メタバース(roomーk)の活用事業
学校・学級に馴染めない児童生徒が自分の状況に応じて「学びの場」や「居場所」
を選択して利用できるオンラインシステム。
早期の段階で支援をすることで不登校の未然防止や早期対応をしている。
安易な利用を防ぐために校長が利用の判断をしている。
現在は、自宅で利用している児童生徒が8名、業者からは定期的な報告を受けている。
・24時間365日電話相談
昼間は職員が夜は委託をして相談に応じている。
・b-lab
中高生の秘密基地をコンセプトにした新しい放課後の居場所
教育センターの中にある。バンド活動や勉強、スポーツ、料理などが出来るスペースがあり、
運営にも中高生が関わっている。
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文京区では、不登校の児童、生徒の支援や不登校を未然に防ぐ対策が切れ目なく
行われており、子どものことで困ったらまずは教育センターに行ってみようという
流れが出来ているように感じた。
教育センター自体堅苦しいイメージが全くなく、普段から区民が部屋などを借りて
会議なども行っていたりと敷居の低さを感じた。そのため中高生の居場所が
教育センターにあっても抵抗なくこどもたちも利用できているのではと感じた。
区内に名だたる大学があり様々に研究者や学生たちが子どもの支援等に関わって
くれていることが非常にうらやましく感じた。また、連携したり、委託できる
事業者が複数あることもうらやましい。
説明をしてくださった所長さんをはじめ職員の方々のこどもたちへの温かい思いや
いろいろな意見に真摯に向き合っている様子が伝わってきた。
今回3か所に視察に行かせていただいたが、どこもみな子どもたちに対して熱い思い
を持ち、こどもたちが幸せに成長してくれることを願っている様子が伝わってきた。
長野市もこどもたちのために不登校状態にある児童生徒の支援や子どもの居場所、
貧困対策等にしっかりと取り組んでいけるよう委員会での調査研究を深めていきたい。